腰痛症状などの診察を行う際の基本は、以下の3つとされています。
- 問診
- 身体検査(神経学的検査)
- 画像検査
この3つのうち、問診が特に重要などと言われたりもします。
まずは、問診にて症状をしっかりと聴き、症状と結びつくような身体所見がないかをチェックします。
その上で、画像上の問題がないかをチェックする事で、
診察の主たる目的である
- 緊急手術が必要な状態ではないか?
- 特別な処置が必要な状態ではないか?
などを、丁寧に確認していく事になります。
この時点で、何らかの病気を疑ったり、もっと詳しい体の状態をチェックしたいとなった時に、他の検査を追加したりします。
診察がテキトウになっている医師もいるのか?
サロンに訪れる方の中には、病院での診察に不信感があり、「診察がテキトウだった!」と、ここに来るまでの経過の中で起きた事に憤慨している方もおられます。
専門的な事は抜きにして、痛み診察の基本は上記の3つとなります。
このうち、画像検査については、省く場合もありますが、
省くにしても、丁寧な問診と細かい身体検査の結果によって、「画像検査の必要はない」という判断のもとに省かれるものです。
理学療法士が医師の診察に立ち会う事はあまり多くないので、診察がテキトウかどうかを把握する事も判断する事もできませんが、
もし、しっかりと診察してもらえているなら、
- 症状について丁寧に聴いてもらえた。
- 先生から、症状について細かい質問があった。
- 痛みがどのように出るかを、実際にチェックしてもらった。
- 神経学的所見も細かくチェックしてもらえた。(後述)
という感覚を持つはずです。
例え限られた時間の中でも、この問診と身体検査を行わない診察はありえません。
もし、症状説明をちゃんと聴いてもらえなかったり、医師からの質問がなかったり、実際に身体に触れて体の状態をチェックするような事がない場合は、診察がテキトウになっている可能性があります。
このような診察時に「問題はないですよ」と言われた場合には、セカンドオピニオンを考慮する事になります。
上記で挙げた診察の3つの基本が丁寧に行われて「特に問題はありません。」と言われた場合には、
診察を丁寧に行なった結果、整形外科で特別な処置を必要とするような状態ではないと言えます。
もし、「それでも痛みがある。」となった場合は、痛み止めのお薬や湿布が処方され、対症療法を行いながら、しばらく様子見となります。
病院やクリニックよっては、温熱療法や電気治療、牽引療法などの物理療法で対処する場合もありますが、これも対症療法の一つとして行われているものです。
もし、このような状況となっている人で、「対症療法ではなく根本原因に対する対策をとりたい」となっている場合は、診察ではみてもらえない痛み症状の可能性も視野に入れて根本原因を探していく必要があります。